勝間氏の著作は、どれもタイトル・サブタイトルの付け方がうまいですね。「年収10倍アップ」といったありがちですが惹かれるものであったり、「自分をグーグル化」といった意味不明ながらも凄そうなものであったり。この本もサブタイトルが「人はウェブで変わるのか。本はウェブに負けたのか」と、なんか今風なキャッチコピーとなっています。
 まぁタイトルのキャッチーさだけで売れ続けることも出来ないでしょうから、それぞれの著作に中身はあるのだと思いますが、自己啓発系、ハウトゥー系を沢山出す著者って個人的にはあんまり好きじゃないので、勝間氏に対してもそれほど良い印象は無かったです。
 本書では読書を全肯定しており、その点は読んでいて非常に気持ちよかったです。ただし「読む」ことの他に「書く(出版する)」「売る(書店・出版社)」についても多くページが割かれており、読書進化論というタイトルが少々ミスマッチなのではないかと思いました。
 あとは勝間氏の他の著作の宣伝的な内容であったり、勝間ファンのエピソードであったりという感じで、まぁこんなもんかなと。マーケティングを得意とする氏らしいといえばらしいですね。

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