朝、起きた瞬間に、「今日は関宿まで行ってみるか」と思い立ちました。関宿(せきやど)というのは江戸川サイクリングロード(CR)の上流側のゴール(スタート)地点のことで、オレが普段CRに乗り入れてる地点からおよそ40km位の距離があります。何故そう思い立ったのかは自分でも説明出来ません。よし、行くぞというモードに入ってしまったことだけは確かでした。
 すぐに出発すればいいものを、異様にのんびりしてしまい出発は10時前。それでも、多少遅くなっても昼飯は家で食えるだろと思っていました。ひどく甘い認識でした…。
 CRに入ってすぐに葛飾大橋経由で左岸に。いつも右岸ばかりじゃ飽きますからね。それから特に何の問題もなく、そこそこ快調に進みました。
 玉葉橋の手前にて、利根運河との分岐アリ。この利根運河はその名の通り利根川へと続くのですが、ここもサイクリングロードが整備されているようです。
 先に進むと何かの工場が右手に。更に進むと、今度はプチ城のような建造物が。何だコレは…?桜もあって、庭園のような雰囲気も。少し進んだら、ここはキッコーマンの敷地であることがわかりました。(家に帰ってから調べたら、この建物は皇室へ納める醤油の蔵とのことでした。)
 その少し先に東武野田線の橋。これがまた何ともレトロで良いですね。オレは鉄道ヲタでも橋梁ヲタでもありませんが、これは直接的に響いてきますなぁ。
 結構疲れてきたなぁといったあたりで、河川敷にグライダー場。でも残念ながら一機も飛んでません。まぁ平日だしな…。
 ここでふと疑問が。グライダーって基本的には動力機は持ってないわけですよね。だとしたら、こんな平地でどうやって上昇に必要なエネルギーを得るのでしょうか。牽引とか押し出しでしょうか。謎です。(かといって検索して調べるほどの疑問ではなかったり。)
 グライダー場から先は風景に変化が殆ど無くて、正直精神的に疲れてきました。まだかよ、まだなのかよ〜。うー、進めど進めど、見えてくるのは田んぼや畑ばかり…。
 そんな心が折れそうになってきた時に、遥か先に城っぽいのが見えてきました。おぉ、あれが目的の関宿城か! ついに、ついにぃ!
 視界に入ってからはペースが上がり、普通に到着してしまいました。城の中は博物館になっているようで、その周囲に公園が広がっているという感じでした。桜もあり、花見の客もそれなりに。一応観光地なんですね。
 観光や花見が目的ではないので、缶コーヒー片手にぐるりと敷地を一周して終わり。既にお昼の時間でしたが、まぁまだ食べなくて大丈夫だろうと。
 以上、往路編。
 CR入ってからの所要時間:2時間12分
 CR入ってからの走行距離:40.7km
↓キッコーマンの蔵。構図イマイチ。
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↓東武野田線の橋梁。ノスタルジック。単線。
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↓関宿滑空場。なんか寂しい…。
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↓わかりづらいですが、画像中央やや左の物体が関宿城。
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( `.∀´)
 さて、復路であります。来た道で帰るのはダルいなと思って、右岸へ。連絡橋と水門通路が整備されていて、簡単に右岸へ渡れました。
 でまぁ南下するわけなんですが、これが向かい風にしてやられました。日中は南の風という予報がしっかり当たってしまいました。うーむ、最悪…。まぁそれでも南下するしかありません。
 復路の序盤は、向かい風といっても大したことはなく、20km/h前後をキープして走っていました。ただ、空腹であることを認識したので、それとの戦いでした。左岸のある地点にコンビニや飲食店があることを往路で発見しましたので、その気になればそっちへ行くことも可能でした。ですが、何故かオレの思考回路はそれを拒みました。何故なのかよくわかりません。まだ大丈夫だろという余裕が心の中にあったのでしょう。
 野田線の下をくぐったあたりから、風はより一層強くなってきて、ペースは15km/h程度まで落ち込みました。それでも前回の1時間チャレンジの時よりまだ上流側なのですから、正直心が折れかかっていました。もう、限界だよ…と。でも、走るしかありません。輪行やタクシーで帰る準備や余裕は無し。自分の力で走って帰るしか無いという、この選択肢の無さが自転車なのである!! などと限界モードのなか考えながら走っていました。
 しばらくしたら、視界に「キムラヤパン」の看板が。空腹なので反射的に右手をみると、そこには「シンザカヤ」がありました。ここは江戸川CRにおいて有名な店らしく、ネットでその名を何度か目にしていました。おぉ、ここが…。
 ここにはパンなども売っているようですから、ここでメシ休憩にすれば良かったのですが、写真を撮ってそのまま素通りしてしまいました。空腹だったのに、何故素通りなのか。別に、常連客などがたまっていて入りづらかったというわけでもありません。何故、何故、何故…。
 それからどれくらい走ったでしょうか。風は一向におさまらず、空腹も満たされず。もう限界だ!と心の中で何度も叫びました。
 河川敷にゴルフ場が展開されてきたあたりで、土手下にコンビニらしきものを発見。さすがに躊躇無く下りました。近くでみてみたら、それはコンビニなのかよくわからない店舗でした。まぁ何でもいいです。メシと休憩にありつけるのであれば。
 入ってみたら、コンビニ+軽食屋でした。正確には、酒屋がベースで独自にコンビニっぽくして、更に麺類などを調理して出しているようで。
 チャーハンとサンドイッチとドリンクを購入し、店員に軽食コーナーのテーブルで食べて良いかと聞くとOK。おぉこれが流行のイートインですな。
 メシ休憩終えてしばらくは下道の歩道をまったり。んで常磐道の高架のところでCRに戻りました。あとはもう通り慣れた道。新鮮さはありませんが、不安要素も無いのでまったり。武蔵野線を越えたあたりから更に風が強くなってペースが12km/h程度まで落ち込みましたが、どうしようも無し。カラダ的にもだいぶ疲れがきていて、スピード出す元気はありませんでした。
 往路の倍以上かかって、帰宅。さすがにかなり疲れました。ケツなどカラダの各部位の疲れや痛みは想定内なれど、心が完全に疲れたというモードになってしまいました。
 総走行距離:95.8km
 総乗車時間:5時間54分
 平均速度:16.24km/h
↓水門。割と流れは激しく。
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↓シンザカヤ。何でここで休まなかったんだよ…。
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( `.∀´)
 行きは観光モードでしたが、帰りは苦行でした。特に書いていませんが、復路は後半になるにつれて休憩の頻度が跳ね上がっています。
 走った距離や時間などは、オレの自転車歴の中で最高記録です。
 往路復路ともにCRというのは精神的にあまり良くないかも知れませんね。新たなルートを開拓した方が良さそうです。

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