もう10日前のことになりますが、表題の通り、松崎ナオのLIVEに行ってきました。代々木のZher the ZOO YOYOGIというライヴハウスで、前売りチケット3000円也(+当日ドリンク代500円)。
 ハッキリ言って、オレが今までに行ったどのコンサート・ライヴよりも素晴らしかったです。何というか、パフォーマンスの質が全く違うんですよね。ハコが小さいことによるところも大きいわけですが、それを差し引いても、彼女の圧倒的なパフォーマンスに酔いしれ、そしてひれ伏したわけであります。
 もっと言うと、いわゆる天才的なタイプというか、良い意味で必死さが全く無く、演者自信が非常に場を楽しんでいる、そんな余裕がありました。実際の彼女はかなり金持ちの娘ということらしいのですが、そういった環境がそんな彼女を生んだのかも知れません。いわば、金持ちの余裕と有り余る才能がミックスされ、それでいて嫌味がないというか。
 正直、歌はそれほどうまくないです。いわゆるヘタウマというんでしょうか。歌唱力で聞かせるタイプでは全くありません。ただ、己の技量をわかっているというか、あえて技術的な部分には注力しないで、感情をダイレクトに伝えることに全てを注いでいるという感じです。なので直接的にこちらに響いてきて、またそれがライヴハウスと非常にマッチしているのだと思われます。
 セットリストは新旧織り交ぜてという構成でしたが、基本的には新しいアルバムからでした。
 
 オレのなかで一番盛り上がったのは、やっぱり「月と細胞」でした。これはもう、他の曲とは次元が違うというか、松崎ナオの楽曲の中でも完成度がダントツという感じがします。実際ライヴでは、電子音の類こそ弱まっていたももの、骨太のバンドサウンドの中で奏でられたそれは、CDで聞いていたものとは根本的な部分で違う迫力に満ち満ちていました。それでいて、ボーカルが負けてないというメロディラインの強さ。言う事ありません。
 ともかくまぁ、3時間という予想を超えた長丁場でしたが、飽きることなく楽しめました。実はこのライヴの後に予定が入っていて、それに間に合うかどうかが開演中気がかりになってしまいましたが、アンコールまで含めて、ダレることなく最後までいきました。
 まぁあの、とにかく素晴らしかったです。これで3000円は安すぎますね。マジで。