カメラネタですが、フィルムともう少し深くつきあってみようかと思って、モノクロネガフィルムの自家現像を行ってみました。
 カラーと違ってモノクロは現像がそこそこ手軽に出来るので、昔からモノクロで撮る人の多くがモノクロの自家現像をやっているようですね。
 ディジタル全盛時代でも薬剤などはまだ手に入りますし、まぁそれほど高くもないので、手を出してみました。
 ちなみにここでいう「現像」とは、純粋に撮影済みフィルムを現像することであり、その後のプリント(引き伸ばし、紙焼き)は別作業となります。プリントは引き伸ばし機など必要となり、ハードルが高くなりますので…。
 今回行った現像作業の流れは以下の通り。
 (実際に作業を行う前に自分用に流れを整理したメモになります)

準備
 溶液準備
  ・前浴液 300cc(メスカップ)
    ドライウェル溶液を更に100倍希釈
  ・現像液 300cc (コダック D-76)
  ・停止液 300cc
  ・定着液 300cc (コダック フィクサー)
  ・水洗液 300cc (フジ QW)
  ・水切剤ドライウェルは水洗中にメスカップへ準備
 フィルム準備(暗黒作業)
  ・タンクリールにフィルムを巻く。
  ・フィルムのお尻をハサミでカット。
  ・リールをタンクに入れ、フタをしめる。
前浴
  ・タンクに注入
  ・叩いたのち、30秒撹拌、排出
現像
 ISO1600増感
   24度 9分15秒
 ・最初1分 撹拌
 ・1分ごと5秒 撹拌
 ・排水は計量カップへ(再利用)
停止
 停止液 15度から25度
 ・30秒間 撹拌
 ・排水
定着
 7分30秒
 ・最初1分 撹拌
 ・1分ごと5秒 撹拌
 ・排水は計量カップへ(再利用)
 ・以降、タンクあけて作業OK
水洗
 ・予備水洗 30秒
 ・QW溶液   1分 (排水再利用)
 ・本洗    5分
水切り
 ・ドライウェル 30秒
 ・排水は計量カップへ(再利用)
乾燥
 ・クリップにつけて吊す。
 ・スポンジで軽く水滴除去。

 流れだけみると何だか面倒そうですが、実際は簡単です。
 ただし準備作業のフィルムをタンクリールに巻く作業が、暗黒作業となり不器用なオレには何度練習してもスムーズさに欠きました。
 仕上がりですが、普通に現像されていました。
 ただ2カットだけ、リール巻きで失敗があったのか、現像されずに像が流れている部分がありました。
 このあたりはやはり慣れるしかなさそうです…。
( `.∀´)
 時期同じくして、コンパクトフィルムカメラのリコー「GR1v」を購入しました。
 スナップ用として「DP2」よりも軽量コンパクトなカメラが欲しかったのですが、どうせならフィルムをもう少しやってみるかと思い、あとは芋づる式にGR1vにたどり着きました。
 キタムラの取り寄せ中古で、39,800円。状態はまずまず。
 持った感じとかは素晴らしいですが、ファインダーは酷いですね。状態が悪いのか、あるいは仕様なのか…。
 まぁファインダー命の一眼レフとは違いますから、完全に割り切って使うのみですね。

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