コンバットクイーン (PS2,TAITO-GE) 2002年、6800円
 いわゆる実写ゲー。周防玲子、大谷みつほ、三津谷葉子、小池栄子、曲山えりといったアイドル(グラドル)が登場です。2002年の作品なので旬というわけではありませんが、現在とは違い周防や大谷が小池よりも大きな扱いです。つまり、小池は単なるイエキャブの一員でしか無かった頃と言えるでしょう。
 こういう実写ゲーは一つの事務所のタレントで固まりやすいのですが、コレはホリプロ(ホリエージェンシー)にサンミュージック、イエキャブとバランスよくキャストが集まった印象です。
 ゲーム内容は、ムービーが流れる中で現れる敵を攻撃する「ムービーシューティングモード」と、バイオハザードみたいな感じで敵を倒しつつチマチマと進行していく「3Dシューティングモード」、そしてそれらの合間合間に入るムービーシーンとで構成されています。
 シューティングモードに関しては、どちらも割とシビアですね。いわゆるロックオンがありませんので、純粋に照準当ての技術が必要となります。救済措置としてタメ撃ちも用意されているのですが、コレはコレでエネルギーを多く消費するのでそう多用は出来ません。
 もう少し詳しく解説しますと、このゲームは「体力エネルギー」と「銃エネルギー」という二つのパラメータがありまして、これらは互いに補填しあうことが可能となっています。具体的には、例えば体力Eが100あって銃Eが50あったとしたら、それをプレイヤーの裁量によって体力Eを50、銃Eを100にすることが可能なのです。
 この2つのエネルギーの扱いがこのゲームの肝となっていて、これは実際にやってみないと理解しづらい部分かと思います。簡単に言えば、銃の多用=自己体力を減らすことに繋がるといった感じです。
 さてゲームの進行ですが、現在LEVEL15まで進んでいます。LEVEL9のボスがかなり苦労しました。
 ここまでの感想としては、まずムービーはまずまずキレイですね。まぁDVD再生ができるPS2ですから、MPEG2ムービーを垂れ流すのは容易いわけですが。ムービーの内容(=ストーリーの進行)自体は、よくある三流深夜ドラマを想像していただければわかりやすいかと思います。ロボット、巨大昆虫、アンドロイド、そして人間。アンドロイドを作った人間の苦悩、仲間が人間だということを知ってしまったアンドロイドの苦悩などがドラマ仕立てで描かれています。
 しかし、とにかくゲーム部分も酷すぎるので、なかなかゲームを進行させるのが辛いです。ゲーム部分は、ファミコン時代の三流シューティングゲームですから…。また、ムービースキップも出来なかったりして、リトライにも時間がかかる素敵な仕様だったりします。
 ファミコン時代に「ミリピード」というマイナーな昆虫迎撃ゲームがありましたが、なんかそれを彷彿させますね。それに実写をあてがった、みたいな。あと、DC初期タイトルである「インカミング」も少し入っているようないないような、そんな感じでしょうか。
 とりあえず、大谷の可愛さと周防の演技力で何とかプレイ欲を維持してます。それ以外は、見るべきところがありませんで…。

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