先週末DVDを借りて一気に観た感想など。ちなみに本放送時はチラ見程度しか観てなく、通して観たことは再放送含めて初めて。
 主役級生徒は鶴本直(上戸彩)。キャラクタ情報の露呈は小出しに進行し、後半に爆発という流れ。上戸彩という配役は当たりましたね。中世的な顔立ちという点では満点ではありませんが、睨み付ける時の絵面がハマってます。声も良いですし。最後、カミングアウトしてクラスメイト達が受け入れてくれてからは、上戸彩スマイルも。これはやや違和感が…。
 鶴本直に次ぐ生徒で成迫政則(ジャニ)。こちらは序盤から結構情報出てきてわかりやすかったです。とにかく暗いですね。セリフは棒読み気味…。テッチャンをまじえて繭子との関係は分かりやすすぎですな。
 クラスの中でのアイドル的存在がややわかりづらかったです。ハセケンといつも一緒にいるあかね(平愛梨)なのでしょうか。個人的には赤嶺繭子(佐藤めぐみ)が一番だと思うのですが。っていうか可愛いですね。可愛い。
 メインで描かれる生徒が二人とも転校生ということで、元から3Bにいた生徒の描かれ方は薄目ですね。元々の3B自体に大きな問題があったということではなく、転校生が入ったことによって問題が発生してきたといったような流れ。
 第五シリーズの時のように表面上は出来の良いクラスだけど裏では…といったようなことはなく、表も裏もなく純粋なバカ集団といった感じのクラスですね。勿論一人一人にそれなりの背景は用意されてはいますけれども。
 幸作の病気は設定的にややイヤらしい印象も受けましたけど、ドラマとしてはこういう要素いれるのは常套ですから仕方ありません。結構良いシーンもありましたね。
 第五シリーズの出演者がかなりの頻度で登場してきたので、ある意味では第五シリーズとセットで観るシリーズだとも言えそうです。
 卒業式での直の答辞のセリフは微妙ですね。エコーの効かせ方を含めて、リアリティが全く無かったかと。校長のリアクションも「君はもう卒業証書を受け取っているんだ。本校の生徒ではない」などとあり得ないセリフ。場の混乱ぶりと校長のDQN度をあらわすセリフとしてはアリなのかも知れませんが、リアリティという点で興ざめしてしまいました。
 あと最後のソーラン節は不要だったようにも思えました。その前に教室で生徒一人一人に金八が最後の言葉を贈っているシーンがありましたので。いい加減しつこいかなとも。
 全体を通して楽しめましたが、テーマが「性同一性障害」「報道と人権」といったものでしたので、リアリティ・親近感という点では従来シリーズよりもやや弱かった感じはあります。というか金八は2クールなので、話の進行も遅いですし細部も忘れがちなのですよね…。

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