寸゛さんのプロジェクタ購入とそれを用いたゲームの試遊について書かれたエントリを読んで、ふと大学時代に隣人の部屋でプロジェクタを使ってゲームを楽しんだことを思い出しました。以下、懐古厨モード。
 およそ10年前、オレは大学に入り一人暮らしを始めました。地元を離れましたので、当然まわりに誰も友人はいません。そういう寂しい状況のなか、はじめて友人となったのがアパートの隣の部屋の人でした。引っ越しの日が同じだったので同級生であることはわかっていましたので、思い切って訪ねてみたのでした。向こうも寂しかったのでしょう。すぐに打ち解けました。
 この人がなかなかマニアックな人でして、PC・家電・洋楽に傾倒していました。とは言ってもヲタ臭さは全くなく、部屋や服などはいつもきれいにまとめられていました。
 この人が持っていたプロジェクタ(エプソン製だったと記憶)を使ってゲームを遊んでみたのは、仲良くなって割とすぐのことでした。当時オレはサターンを持っていて、それをつないで遊んでみるべ、と。友人はそれほどゲームマニアではありませんでしたが賛同してくれました。
 早速遊んでみました。が、この部分についての詳しい記憶はほとんど残っていません。「セガラリー」が迫力あって面白かったのだけ鮮明に覚えています。また、手当たり次第に遊んでみて、最後に麻雀か何かのテーブルゲームをやって、こんなのはプロジェクタでやるべきじゃないねという結論が導き出されたのも記憶しています。あ、「ヴァーチャルハイドライド」もやった覚えがありますなぁ。
 この時プロジェクタに対して持った印象というのは、「迫力はあるけれどもフォーカスがボケていて鮮明さがなくイマイチ」というものでした。そして、プロジェクタの価格も含めて考えると、興味はあるけれども買う気にはならないモノ、という位置づけとなりました。もっと言えば、同じカネ出すなら、HMD(ヘッドマウンティッドディスプレイ)の方が欲しかったですね。まぁどちらも買うことはありませんでしたが…。
 ゲームで遊んだ数日後、今度は映画を観てみました。アクション映画だったと記憶してますが、具体的なタイトルは失念。字幕のボケが気になりましたが、この時は映像の迫力が優っていましたね。
 その後しばらくして友人はプロジェクタを売ってしまいました。(生活費工面の為)
( ´ Д `)
 あの当時はHMDが絶対メジャーになると信じて疑わなかった、厨な青春でした。なのでプロジェクタを見下していた部分があったのかも知れません。ヴァーチャルリアリティという言葉がひたすら流行っていた時期でしたしね。
 ただ、フォーカスの甘さというのがとにかく気になったことだけは事実です。
 あれから10年経ち、HMDの方が廃れてしまいました。今のプロジェクタというのは、当時オレが許容できなかったフォーカスの甘さという点は、だいぶ改善されてきたのでしょうか。それとも、構造的にやはり苦しい部分なのでしょうか。そこが気になるポイントであります。
 それにしても、価格だけはほとんど変わらないのですね。
( `.∀´)
 実は、高校時代にもプロジェクタに触れたことがありました。高校時代、視聴覚委員をやっていまして、視聴覚室に据え付けられたプロジェクタを触っていたと。とは言ってもそうそう生徒に触らせるものでもないですから、文化祭などのイベントのとき限定でしたが。
 視聴覚室はAVアンプなどAV機器が一通り揃っていたのですが、オレはそれらにそれほど興味は持っていませんでした。いま思うと勿体ない話ですが、当時は(当時から)競馬に傾倒してましたからね。ピュアオーディオには多少興味がありましたが、高すぎて手の出せる世界じゃなかったですしね。
( ● ´ ー ` ● )
 今のプロジェクタの性能がどの程度のものなのかわかりませんが、プロジェクタでやるFPSというのは興味があります。当時はFPSが無かったですからね(厳密にはDOOMとウルフェンシュタインは有りましたが)。残像の問題が無ければ、多少ピント甘くても迫力が勝ちそうですし。残像があっても、ハンティング系(狩りゲー)なら大丈夫そうですね。あとはドッグファイト系とか、競馬の騎手ゲーなんかも迫力が勝って向きそうですね。
 逆に細部の描写が重要になるもの、例えば非常に小さなボタンを見逃すと先に進めないなどといったゲームは難しそうですな。
大和但馬屋日記 – いろいろ遊んでみた

動きの迫力は申し分なし、しかし視野一杯に広がる画面の四方から出現する敵に目が行届かず、いつもの様なプレイが出来なかつた。攻略を優先するなら小さい画面の方が良い。しかし、「Rez」をどう遊ぶべきかは、言ふまでもないよな。

 最後の一言がやたら格好いい! トランスミッションモードをだらだらとBGV的にやるのも良さそうですなぁ。
 どうでもいいですが、初代「セガラリー」も「Rez」も、水口氏なんですよね。プロジェクタに欠かせないクリエイタということになりますな(無理矢理)。
 更にどうでもいいですが、至る所で酷評されている「セガラリー2006」に逆に興味を持ってしまっているオレがいます…。
(追記)
 流石にフォーカスの甘さについてはだいぶ改善されてきていると寸゛さんからレスポンス頂きました。DVD登場以来、ホームシアターだと散々煽ってきましたからね。製品がそれに追いつくのも自然な流れでしたか。あぁ、だとしたらなかなかの驚きであります。

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