Category: Drama


「離婚弁護士」

 天海祐希主演の弁護士もの。
 面白かったです。
 基本は一話完結でクライアントからの案件を解決していくというもの。本軸はシリアスでも随所にコメディタッチな演出があり、全体としてバランス良く成っている感じです。
 ただ、中盤以降はハートフルな面が強く出すぎている感がありました。題材的に仕方のないことではありますが、「いい話」の連続はどうしても食傷気味になってしまいます。
 最終回は会社社長が相手で強力な相手参謀と対峙するもので、それまでのハートフルと違い闘いの要素が強く、これは楽しめました。
 フレームレートをあえて落とすなど映像にクセがあるものの、完成度は間違いなく高いです。
 ★★★。満点あげます。

「嬢王」

 DVDを借りてみました。一気にではなく、メシの時とかに一話ずつみる感じで。ちなみに原作は読んだことなし。
 ハッキリと言えばくだらない内容のドラマではありますが、なかなか進行がうまく、また重厚なテーマなど皆無でサクサク観られるので、メシの友には最適でした。
 ライバルキャスト達の陰湿な嫌がらせを受けるも、最後にはお客の心を掴んでキャバ嬢として成長していくという内容。この嫌がらせのわかりやすさが面白いわけですが、銀座伝説の女こと真帆だけは仕掛けが最後まで策略的で、その策がバレてしまった時はまさに「策士策に溺れる」という感じでした。
 オチや進行が割と唐突な所もありましたが、それは30分番組だから仕方ないのかも。
 主演の北川弘美は最初まさに鈍くさい感じでしたが、中盤以降はそれっぽく品格がでていました。水商売らしからぬショートなので、清純さは保たれていました。
 逆にライバル役の蒼井そらは最初かなり可愛いと思いましたが、中盤以降はイマイチのようにも見えました。
 オーナー役の金子昇は格好良かったです。いや、マジで格好いいですね。配役、役作りともに大正解だったと思います。

「瑠璃の島」

 日テレの連ドラ。2005年。成海璃子主演。
 前半は少女の更生、後半はハートフルドラマといった感じ。
 なかなか面白かったんですが、ちと気になる点もありました。挙げてみたいと思います。

  • 中学校を復活させる事が出来た経緯の詳細が語られていない。校長、担任、主人公が嘆願したにも関わらず無理そうだったのに、いきなり最終話で中学校が誕生(復活)している。
  • いっちゃんがあまりに簡単に島で暮らすことを決めすぎ。脇役だから仕方無いとはいえ、省かれすぎでは。

 全体的に良いドラマだと思いますが、上記のように割と重要なことの経緯が省かれていたりして、連ドラの期間の長さがやや活かされていないかなという気も。
 成海璃子は以前「最近いいなと思う偶像」に挙げたこともありますが、やはり光るものがありますね。第一話のマセガキ風から後半の島の少女への変化も見事であり、またどちらも違和感ないのが凄いところ。
 ただ、声や顔が、どうしても中島美嘉に似ているような気がして仕方がありませんでした。間違いなく似てます。
 竹野内豊は一応「ダブル主演」ということだったみたいですが、主演とは言えないでしょう。
 緒方拳の自然体な演技というか、「あぁこういうオヤジいるよな」的な雰囲気は凄く、また倍賞美津子の存在感も強烈であり、この二人なくしてこのドラマは成立しなかったでしょう。
 脇役では、西山繭子がエロくて良かったというか、鳩胸なんでしょうか、やけに胸が強調されていたような。
( `.∀´)
 採点は、
 ★★☆ といったところでしょうか。

「白い影」

 中居正広主演のTBS連続ドラマ。2001年のやつをDVD借りて一気に観ました。
 中居のシリアスな演技というのは既にTBS「砂の器」で観ておりまして、それほど違和感なかったというか、むしろ「あぁ今回もこうなのね」といった感じでした。(これは正確には「砂の器」の方が後発ドラマであり、「白い影」での演技と同列もしくは昇華したものとみるのが一般的です。)
 まぁ中居に演技力どうこうは求めていなく、実際セリフ回しなどかなりヤバげなところはあったりしますが、醸し出している雰囲気は非常に独特で、特に目の力で持って行くようなところがありますね。
 話的には、予想していたものとは少し違っていまして、社会派な面が結構あるのかなぁと思っていたのですが、実際は一言で言えば、医師と看護師の愛の話でした。勿論それはよくあるラブコメ風ではなくて、シリアスなものなのですが。
 竹内結子は良いですね。素晴らしいです。
 上川隆也は肌がちと汚いというか、こんな不健康そうな肌をした医者には診て欲しくないだろう、とか思ってしまいました。
( `.∀´)
 以前数本書いた映画の採点を模すとすれば、
 ★★☆ といったところでしょうか。可もなく不可もなくといったところですね。

大奥

大奥
 スペシャル(特番)も含めて、一気に観ました。
 とりあえず菅野美穂でしょうね。やっぱり菅野の演技は質が高いですね。表情が凄く良い。薩摩言葉もハマっていました。菅野美穂は桜っ子クラブの時から知っていますが、変にトレンディドラマ女優にならずに、映画などでも主役を張れる本格派女優という路線に行ったのが良かったのでしょうね。
 もうすっかり忘れている人も多いと思いますが、ヘアヌード写真集を出した時は大きな話題になりましたね。
 浅野ゆう子も良かったです。まさかキスシーンが拝めるとは! 熟女の熱演に興奮してしまいました。
 13代将軍家定役の北村一輝もハマり役でしたね。これはファン増えたでしょう。
 安達祐実は正直最初は「はぁ??」と思ってしまいましたが、中盤以降はそこそこ合っていたようにも感じられました。ただ和宮とのマッチングと、女優としての好き嫌いはまた別の話ですので、あまり受け入れられなかったのも事実で…。
 池脇千鶴は最後まで微妙でした。元々の顔立ちが庶民的ですしメイクもそうさせていますから、どうもあの中では違和感が感じられてしまって。まぁ勿論それが狙いなのでしょうけど。かつらも合っていなかったように思えますし…。池脇自体は好きな女優なんですけどね。
 ストーリー、演出などは昼ドラ仕立てですね。女同士のドロドロで陰湿な関係性がこれでもかと描かれています。なのでそういうのが嫌いな人は、おそらく1,2話でイヤになってしまうでしょう。
 スペシャルの方は完全に別物として観た方がいいですね。サブストーリーとして、本編を補完するような役割もありますけれど、特に観る必要は感じられない内容でした。大杉漣の変態エロ親父っぷりと、それに耐える石田未来のシーンは良かったですがw。
 どうでもいいですが、主題歌がkazamiの「I Say A Little Prayer」。んで(準)レギュラーで元Say a little prayerの片桐華子が出演。何か関係してるのかな…。

3年B組 金八先生 第六シリーズ

 先週末DVDを借りて一気に観た感想など。ちなみに本放送時はチラ見程度しか観てなく、通して観たことは再放送含めて初めて。
 主役級生徒は鶴本直(上戸彩)。キャラクタ情報の露呈は小出しに進行し、後半に爆発という流れ。上戸彩という配役は当たりましたね。中世的な顔立ちという点では満点ではありませんが、睨み付ける時の絵面がハマってます。声も良いですし。最後、カミングアウトしてクラスメイト達が受け入れてくれてからは、上戸彩スマイルも。これはやや違和感が…。
 鶴本直に次ぐ生徒で成迫政則(ジャニ)。こちらは序盤から結構情報出てきてわかりやすかったです。とにかく暗いですね。セリフは棒読み気味…。テッチャンをまじえて繭子との関係は分かりやすすぎですな。
 クラスの中でのアイドル的存在がややわかりづらかったです。ハセケンといつも一緒にいるあかね(平愛梨)なのでしょうか。個人的には赤嶺繭子(佐藤めぐみ)が一番だと思うのですが。っていうか可愛いですね。可愛い。
 メインで描かれる生徒が二人とも転校生ということで、元から3Bにいた生徒の描かれ方は薄目ですね。元々の3B自体に大きな問題があったということではなく、転校生が入ったことによって問題が発生してきたといったような流れ。
 第五シリーズの時のように表面上は出来の良いクラスだけど裏では…といったようなことはなく、表も裏もなく純粋なバカ集団といった感じのクラスですね。勿論一人一人にそれなりの背景は用意されてはいますけれども。
 幸作の病気は設定的にややイヤらしい印象も受けましたけど、ドラマとしてはこういう要素いれるのは常套ですから仕方ありません。結構良いシーンもありましたね。
 第五シリーズの出演者がかなりの頻度で登場してきたので、ある意味では第五シリーズとセットで観るシリーズだとも言えそうです。
 卒業式での直の答辞のセリフは微妙ですね。エコーの効かせ方を含めて、リアリティが全く無かったかと。校長のリアクションも「君はもう卒業証書を受け取っているんだ。本校の生徒ではない」などとあり得ないセリフ。場の混乱ぶりと校長のDQN度をあらわすセリフとしてはアリなのかも知れませんが、リアリティという点で興ざめしてしまいました。
 あと最後のソーラン節は不要だったようにも思えました。その前に教室で生徒一人一人に金八が最後の言葉を贈っているシーンがありましたので。いい加減しつこいかなとも。
 全体を通して楽しめましたが、テーマが「性同一性障害」「報道と人権」といったものでしたので、リアリティ・親近感という点では従来シリーズよりもやや弱かった感じはあります。というか金八は2クールなので、話の進行も遅いですし細部も忘れがちなのですよね…。

電車男

 主体的に連ドラを毎週リアルタイムにチェックするなどもう久しくやっていませんでしたが、今回のこの「電車男」(CX)は何の気無しに毎週見ています。といってもまだ三回目が終わったくらいですが。
 ここまでは殆ど原作通りに進行している感じですが(細かい事を言えば、初回のサトエリとの衝突シーンや、派遣OL白石美帆の存在などは原作にありませんが)、次回からはTV独自の話が大きく加えられてきそうな展開ですね。
 それにしても、やっぱりこの奇を衒った構成は、好き嫌いがわかれるでしょうね。2ch的な要素はバッサリとカットないし薄くして、普通のドラマっぽく作ってしまうやり方もあったかと思いますが。ただそれやると、それこそ「電車男」である必要もなくなるんですよね。
 伊東美咲は確かにイイ女なんですが、意識してイイ女を演じているように見えてしまうのが少し勿体ないのでは、と思ってしまいます。
 ま、時間の許す限り、もう少しチェックしてみます。まぁ後でまとめてDVDで見れば良いって話ですが…。

救命病棟24時(第二シリーズ)

 江口洋介主演のドラマ。CSフジテレビ721で一昨日昨日と一挙に再放送されたので、一気に見てしまいました。
 このシリーズというかこのドラマ自体、本放送時に見たことがなくて初めて見たのですが、題名通り救急救命センターが舞台で進行に緊迫感があり、なおかつそこにドラマ性を入れているのでついつい引き込まれて見てしまいました。江口洋介、松雪泰子、須藤理彩など、出演者の配役もピッタリでお見事。脇役も木村多江とか素晴らしく。
 ERのパクりとか言われていたようですけど、そんな事は関係なく素直に面白いドラマであると思いました。
 2chではこの第二シリーズの評価が高いみたいで、他のシリーズ(特に先日まで放送されていた第三シリーズ)はイマイチの評判。見る順番を間違えたか…?