D300のショット数が1万ショットを超えました。カウンターリセットであります。
 撮影会にいくと一日で1000ショット位は普通に撮ってしまいます。ここで重要なのは、その1000ショット=1000枚をPCに移した後にどのように扱うかになります。
 ここにきて、その1000枚のその後の作業フローがだいぶ固まってきましたので、手順の整理の意味もこめてメモっておきます。長文です。
( `.∀´)
 撮影時は、基本的にRAWデータでしか記録していません。
 JPEGのみだとWBや露出など後から変えたい時に許容量や自由度が低く、RAWで撮っておけばと後悔することがあるからです。JPEGとRAWの同時記録という手もあるのですが、データ量的に増大してしまうことと、どちらを本軸とするかという点で迷ってしまう可能性があります。
 基本的に面倒くさいことは好まないオレですが、最近はRAWデータを扱うことが容易なソフトが増えてきましたので、それほど苦なくRAW撮影からJPEG書き出しまで行えます。
 使用するソフトは以下の3本です。

 まず、PicmvでCFからカードリーダを介してPCに画像データを転送します。便利なのが転送時にファイル名のリネームが可能なことで、Exif情報をパラメータ指定でファイル名に付したり保存先フォルダを可変させたりすることが可能です。
 オレはここで秒も含んだ日時をオリジナルなファイル名の後ろに追加して、カメラ側による連番+秒を含んだ日時という組み合わせにし、ファイル名としてユニークなものになるようにしています。また保存先フォルダはExif情報から日付を使用して生成させています。
 こういった転送系のソフトはフリーウェアやメーカー純正ソフトなど色々あると思いますが、Picmvはシンプルで一度設定してしまえば後はワンボタンで使えるのが魅力ですね。常駐せず都度起動させるスタイルも個人的には気に入っています。
 転送が終わったら、画像ファイルを選別する作業にはいります。ここが一番時間がかかり、なおかつ重要な作業です。ここで使うのがRAW対応画像ビューワのPhotoStageProで、フリーウェアとは思えないほど便利なソフトです。
 まず、明らかな失敗写真を消していきます。ピントがきていないもの、構図がイマイチなもの、モデルが目をつぶっているもの、いらないものが写っているもの、適性露出を大きく外しているもの等。一枚一枚細かく見るのではなく、パッと見でサクサク進めていきます。これで全体の2〜3割が消えていきます。失敗写真は少なければ少ないほど良いわけですが、カメラのAFの限界もありますので、最近はあまり気にしないようにしています。勿論、消すのが4割を超えるようだと反省点も出てきますが。
 失敗写真をとりのぞいたら、次は吟味に入ります。細かいピントチェック、構図が近似したものの比較、モデルの表情等。失敗ではないけれど残しておくほどでもない、というレベルのものも消していきます。
 撮影者である自分は自分の作品にどうしても甘くなってしまいますので、ここではそれを意識して厳しい眼でみるようにしています。「コレもいいけど次のもいい。その次のも悪くはないし…」というシチュエーションが頻発するのですが、ここでの判断が一番大変ですね。スタンスとしては、「ダメな方を消す」というよりかは「より良い方を残す」という感じです。つまり、減点法ではなく加点法ということですね。まぁそれでも、本当に選びきれないときはどちらも残すようにします。後からみてまた評価がかわることもありますし。
 2回の選別を経て、大体200〜400枚に絞られる事が多いです。
 選別が終わった画像ファイルはRAWデータですので、これをJPEGに書き出す必要があります。RAWデータはそのままでは写真として見られたものではありませんので、現像ソフトで味付けしてやる必要があります。ニコンにはCaptureNXという純正ソフトがあり、これを使うのが本来であれば一番良いのですが、操作性や安定性の面で問題がありすぎるので、AdobeのLightroomというのを使ってます。
 LightroomはPhotoshopほど多くの機能はなく現像を中心とした作業に特化したソフトで、インタフェイスなどかなり考えられて作られています。
 現像時に設定できることは多いのですが、殆どの場合は以下をイジるだけで満足のいく画像が得られています。

  • 色温度調整 … 殆どの場合、カメラの撮影時の設定のホワイトバランスで問題ないですが、肌の色味をより記憶色に近づけるときにイジります。色かぶりも同時にイジります。
  • 白飛び軽減 … ヒストグラム上及びプレビュー画像上で白飛びしている部分が確認できるので、それをみながら調整。
  • 黒レベル … 白飛びと同様、確認しながら調整します。
  • 明るさ … 説明不要ですね。これが破綻していると見られたものではありません。
  • コントラスト … 基本はあまりイジりませんが、眠たい場合は強めにします。
  • 補助光効果 … 被写体の肌を気持ち明るめにしたい時とかに使います。
  • 自然な彩度 … 鮮やかさが欲しいとき、ほんの少し上げます。
  • HSL … 特定の色味を調整したいときに変化させます。やっぱり肌が一番気になりますので、レッド/オレンジ/イエローの色相や輝度をイジる事があります。

 トリミングはそれほど行いません。撮影時にベストな構図になるよう心がけたいからです。あとはたまにスポット修正ツールを使います。いわゆるゴミ取り機能ですが、かなり使いやすいです。
 現像設定が終わったら次の画像へ。これの繰り返しです。慣れるとパターン化できるので、それほど手間はかかりません。
 一通り終わったら、JPEG書き出しを行います。リサイズも行った方が見栄えが良くなりますので、3000*2000程度への縮小も同時に行うようにしています。Lightroomは現像設定とJPEG書き出しを別行程で行えるあたりも便利です。
 気に入った画像があったら、現像モードからプリントモードに切り替えて印刷します。また、本当に傑作だと思えるのがあったら、メタデータであるレイティングを満点に設定しておきます。
( `.∀´)
 かなり長くなりましたが、こんな感じです。
 画像の選別が一番大変になりますが、やはり少しでもうまくなりたいのなら必要なのかなと思っています。見返すことなく撮りっぱなしでは、やはり自分の写真の良いところも悪いところも見逃してしまいそうで。
 サムネイルを大きめに表示させて一覧のなかから良いものをピックアップしていくという方法もあるかと思いますが、オレはあえて良い写真以外は消すという手法をとっています。イマイチな写真は残しておいても後でみること無いんですよね。勿論、HDDの節約という面もあります。
 しばらくはこんな感じでやっていきたいと思っています。

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